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ベータグルカンの歴史 (3)

ベータグルカン健康食品の先駆けとして1940年代に開発されたパン酵母抽出物「ザイモサン」は、その後40年を経て「パン酵母ベータグルカン」と通称が変化していきました。それはパン酵母ベータグルカンの普及に平行して浸透した成分名に由来しています。

ベータグルカン普及のきっかけの一つは高分子多糖類の分析技術の向上です。ベータグルカンを構成する単糖のグルコース個々の連鎖形状を把握することが可能になったベータグルカン検査技術の発達が大きく寄与しました。

それ以外にも1980年代にはベータグルカンの精製技術が飛躍的も進歩したことで、たんぱく質や脂質などの不純物が激減することで副作用のリスクが無くなり、と同時にベータグルカンの純度が非常に高く効率が良くなったのです。もはやパン酵母ベータグルカンは、比肩するものが無い程に高純度のベータグルカン食品と位置付けられたことが、ベータグルカン=パン酵母ベータグルカンの通称を定着させたと言えるでしょう。

他方、ベータグルカンの分析技術の向上は、パン酵母抽出物だけでなく、キノコ抽出物の中にも共通している機能性成分の正体がベータグルカンであることも解明しました。それは、品質の良いベータグルカンを摂取することこそが、食品の原料由来に関わることなく、重要だということも、ベータグルカンを巡る各種の実験で解ってきたわけです。

そうすると高額な商品代金ほどにはベータグルカンが含まれていないキノコ健康食品の価値は下落しました。手ごろな価格でベータグルカンが多く入っているパン酵母由来のベータグルカンの優位は明白であったのです。

このような状況では、成分名に注目される「パン酵母ベータグルカン」の名称が定着するのは必然だったのです。2000年以降では、キノコ原料の健康食品はすっかり下火となりレトル主義ともいえる存在と化しています。

今や成分名であるはずの「ベータグルカン」といえば、商品名である「パン酵母抽出のベータグルカン」がほぼ同義語となっていることが全ての実態を反映しています。
 

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